2019年のJリーグがきょう開幕。ベガルタ仙台は明日、ホームに浦和レッズを迎えて開幕戦を戦います。昨年の天皇杯決勝で涙をのんだ相手です。
浦和とのホーム開幕戦といえば
ホーム開幕戦の相手が浦和となるのは、2011年以来のこと。元々、この年のホーム開幕戦は3月12日に予定され、相手は名古屋グランパスだったのですが、東日本大震災の発生により開催できず。リーグは1か月の中断の後4月23日に再開。ベガルタはアウェイ川崎戦で劇的な逆転勝ちを収めた翌週、4月29日にホーム浦和戦が開催されました。
この日は震災で運行を休止した後に徐々に運行を再開していた東北新幹線や、市営バスでの代行輸送を行っていた仙台市地下鉄南北線が全線で運行を再開し、ユアスタにサポーターが集まる環境が整った日でした。
この試合、ベガルタが1-0で勝ったのですが、今でも覚えているのはそのゴールシーン。
相手のクリアが梁勇基に当たって、敵陣深くに飛ぶ。ゴールラインを割るかと思われたボールを梁だけがあきらめずに追いかけたところ、ボールはラインを割らず。完全にフリーになった梁がクロスを上げると、ボールは相手DFの頭を越えて、川崎戦で同点ゴールを挙げていた太田吉彰にピタリ。太田のヘディングは浦和のGK山岸の脇をすり抜けてゴールネットへ。
そのシーンがこちら。
2011 第8節 ベガルタ仙台 vs 浦和レッズ 太田 先制弾
結局この1点を守り切ってベガルタが連勝を決めた試合でしたが、仙台にサッカーが戻ってきた、日常を一つ取り戻したと感じることが出来た一日だったことを覚えています。
今回はどうなるか
さて、今年のこのカードはどのような展開となるのでしょうか。
相手の浦和レッズは、前週の富士ゼロックス・スーパーカップでは、川崎にシュート1本(セットプレーからの槙野のヘディングのみ)に抑えられ、0-1で敗退。C大阪から移籍した杉本健勇が先発出場したものの、あまり見せ場を作れなかった模様です。オリヴェイラ監督も、「これから良くなる」との認識を示しており、この時のまま開幕戦を迎えるということではないようです。昨年、横浜FMで仙台からゴールを奪っている山中の先発もあるかも。
移籍の浦和山中が開幕スタメン浮上「気負いはない」 - J1 : 日刊スポーツ
一方、先週末、仙台のローカル番組などで、ベガルタのスタメン予想がなされてましたが、どこもおおむねこんな感じ。
FW 長沢
石原直 ハモンロペス
MF 関口 椎橋 兵藤 蜂須賀
DF 永戸 大岩 平岡
GK シュミット
元モザンビーク代表のシマオ・マテは「もう少し待て」だそうで(笑)
ただ、椎橋がキャンプ中にねん挫した足首の状態が悪化したとの報道もあり、ボランチの組み合わせは変わるかも知れません。代わりに出るのは富田でしょうか?
堅守速攻を志向するレッズに対し、ベガルタがどう守備を崩すかが攻撃面でのカギになるかと思われますが、昨年の天皇杯決勝にはいなかったメンバー、長沢の高さやハモンロペスの爆発力に期待です。
守備の面では、ベガルタキラーと言われる興梠に仕事をさせないこと、昨シーズンはサイドの選手(橋岡・宇賀神)にゴールを奪われているので、そこに注意したいです。
昨日と今日の練習が非公開のため、どのような戦術で臨むかは分かりませんが、逆に楽しみでもあります。明日はワクワクしながらユアスタに向かいたいと思います。